2022/12/2 乙女

素敵な男性を見かけると左手の薬指に目をやるが大抵はシルバーが光っている。まあそんなものかなんてがっかりともせず水を一口。

 

男性から好意を寄せられたい。男性から好意を打ち明けられたい。自分の中の小さな乙女と出会しては涙を溢す。

 

お付き合いのゴールは別れか結婚がテンプレートとなっているように思う。そうだとしたら別れのゴールを迎えるお付き合いはしたくはない。傷つかないために。悲しまないために。

 

「愛してる」はあまり好きでない。自分と彼との「愛してる」には隙間がきっとある。「愛してる」の気持ち、形、表現、そこに生まれる乖離が切ない。隙間にすっぽりはまって抜け出せずただもがくだけになりたくはない。「愛してる」は好きになれない。

いつか誰かと結婚するのか、するとしたら誰なのか、もう出会ってる?赤い糸?考えているし信じている。

 

もし私が結婚するとして。いつか大好きで大切な愛する人と結婚をして、死ぬまで。よぼよぼになる前に死ぬのか共に老いていくのか、どちらにせよ2人で共に死へ向かっていく。そんな勇気は私にはまだない。きっと私はまだまだ子供でいるから。赤い糸も王子様もあってほしい、いてほしい、信じている子供だから。