待ちくたびれて朝がくる

大好きだった彼に死ぬまで一生愛されてると思ってた純粋な女の子は今、好きでもない男とセックスをする。あの時の少女は今は眠っている。時々目を覚まして、セックスをした男の影響を受けていろんなものに手を出す。男の読んでいる本、男の聴いている音楽、男の家で飲んだ紅茶。それから、別の女の子も目を覚まして一度したセックスを噛み締めるように思い出して浸る。部屋の暗さ、かけてくれた言葉、抱きしめてくれたこと、体の触り方、感触。ある人はふんわり柔らかく、ある人は筋肉質で硬かった。